Interview
桑原さんは病院勤務時代、特に外来診療に携わった経験から患者の生活環境の調整や創傷・褥瘡をはじめとする傷の処置やスキンケアを得意としています。
その中でも、「リンパ浮腫療法士」の資格を有し、マッサージをはじめとしたフットケアへの知識技術に優れているためその専従者と思われてしまうことがあるようです。
患者の目標に沿ってケアを行い経過が順調であったり、目標に近づいていくことに喜びを感じることも多く、フットケアやむくみのケアはQOL向上に直結すると感じています。
そのため、自分と同様のケアができる看護師がもっと地域に増えてほしいという願いもあります。
リンパ浮腫の患者は、歩くことも困難で外来受診ができない方も多くいます。
そんな方々をサポートしたいと考える桑原さんは、身一つで多くの患者を支えているのが現状です。
「そのほかの業務ができない…」
「リンパ浮腫以外の訪問に出向できない…」と言った悩みを抱えています。
訪問看護という限られた時間の中でかなりの効果を出すことのできる桑原さんは、患者からも絶大な信頼を得ています。
マッサージの手技は看護師によって異なります。
桑原さんのケアが良いと感じる患者が多く、リンパ浮腫のケアは桑原さんが専門のようになっています。
桑原さん自身は、リンパ浮腫のケアだけではなくそのほかの処置についての知識も経験も多いため様々な訪問先に伺うことができます。
しかし、彼女と同様のケアをできる人がいないため、基本的にはリンパ浮腫のケアをメインで行っているのです。
ケアとして、やり方を知らない場合温めて終わりという単純なものになってしまいます。
しかしそこに一つ手を加えるだけで患者の状態が改善され、徐々に歩けるようになることは生活の質の向上になると考えています。
多くの患者がケアを必要としている中で、桑原さんは自分だけではなく同等のケアができる人と働いていきたいと考えているようです。
中にはフットケアが未経験の方もいるでしょう。桑原さんは、フットケアの技術や知識をスタッフに伝達し、育てていくのが目標となっています。