なぜ自由なシフトで働けるの?
24時間365日どのような患者も受け入れる。会社が看護師の時間を縛らない。二つの柱で看護師のフルフレックスを実現しているからです。
看護師の働きたい時間に希望があるように、患者にも訪問してほしい時間の希望があります。
病院に入院していたとしても、日中の稼働時間には患者の検査や治療があるため看護師の人数が必要です。同じく在宅医療においても、日中時間帯においては患者のニーズがあり、そこに看護師の働きたいニーズが集中しているからです。
また、病院同様に就前の医療ケアが必要な患者は在宅にもたくさん存在しています。
例えば、夜間のみBiPAPを装着する方、ベッドへの移乗が必要な方、就前の服薬が必要な方等様々です。ですが、24時間365日稼働するためには早番、遅番、オンコール(当直)の看護師が必要です。
そのために、トータルケアでは人員の薄い時間帯には高い報酬となるようにポイント制度とオンコール有償交換システムが導入されています。勤務希望者の少ない時間帯を引き受ける看護師には適切な報酬が支払われるべきであると私たちは考えます。同一労働同一賃金が盛んに叫ばれています。
トータルケアでは正社員、パートという区分はなく00、03、04看護師という働き方の選択をします。働き方の選択によって仕事内容と報酬体系は変わることはありません。変わるのは勤務時間だけです。週に1日だけ訪問する患者にとって、その看護師が毎日出勤しているかどうかはわかりません。患者から見たらトータルケアから訪問に来るスタッフは、全員看護師なのです。つまり、働く時間ではなく、提供される看護の質が重要なのであり、働き方によりその看護師の価値は変わりません。
トータルケアでは一日の就業時間は自分で決めます。
そのため、勤務者全員を集めての朝礼や終礼を行いません。また、ランチミーティングや病棟会議のような集合会議もありません。
これらを行おうとすると、看護師は決められた時間にステーションに集合しなければならなくなります。そして何より、何名かの看護師が集まって過ごす時間は、患者のもとへ訪問しない時間を作ってしまいます。10分の朝礼のために看護師20人が集まったら、その合計は200分です。看護師の200分は貴重です。その200分は患者への看護に使いたいと私たちは考えます。
そしてもう一つ、トータルケアでは休憩時間も自分で決めます。 その日の患者の状態によってはひとつの訪問が長引くこともありますし、訪問中に患者の状態が変化し対応が必要になることもあります。医師を呼び同席する等、医療の現場ではイレギュラーなことが多々起こるものです。 交通事情により移動に想定以上の時間がかかるといったことが起こるのは訪問看護ならではでしょう。
休憩時間は12:00から一時間と決められた時間を設けてしまうと、様々な理由でその時間に休憩をとれなかった場合「休憩時間を削って仕事にあてた」となってしまいます。
その日の状況で臨機応変に働けるよう、私たちはあらかじめ決められた休憩時間を設けていません。
1日のスケジュールをセルフコントロールしつつ、好きな時間に休憩することができるのです。休憩時間を分けてとることも可能です。
もちろん、休憩が取得できなかった時には働いた時間としてカウントされるので、自己申告制で報酬が受け取れます。
24時間365日稼働していますが、お休みはとれますか?
もちろんとれます!
24時間365日訪問看護を提供できる体制を守ることは、患者と家族の不安を軽減し、安心して在宅療養を継続できる環境のために必要です。在宅医療になくてはならない制度です。
夜間対応・土日訪問という特性から、「『24時間、365日』は過酷なもの」とイメージしている方も多いのではないでしょうか。心配いりません。トータルケアでは自分で働く時間を決められるのと同じように、自分でいつどのくらい休みをとるのかも決められます。年次休暇や女性の産前産後休業、育児休業、男性育児休業、子の看護休暇、介護休業、生理休暇・・日本には様々な休業・休暇制度があります。
2018年の6月に成立した働き方改革関連法は、労働関係法を新たに改正する法律で、2019年4月より、それぞれ施行されています。性別問わず、働くすべての人の環境をよりよくするために成立したものです。私たちトータルケアではこれらの法律で定められた休業・休暇は取得できることが当たり前であるという事を大前提に考えています。そのため、年休消化率は100%です。さらに夏と冬には会社独自の特別休暇が付与されるので、お休みはしっかりとることができます。法定休暇でなくても、どんなときでも希望すれば休暇を取ることができます。その仕組みを私たちは持っています。私たちは決して休みの理由は聞きません。それぞれ個人が希望する「休み」の理由において重要度の差はないと考えているからです。
「申し訳ありません、○○○○な理由でお休みさせてください。」と肩身の狭い思いをしながら看護師の同僚や先輩に連絡をしたことはありませんか?
こどもが熱をだした、不妊治療をしている、旅行に行く、妊婦健診にいく、彼氏と突然のデート等・・安心してください、理由は聞きません。堂々と休暇を取得することができる、それが私たちトータルケアです。
なぜ在宅分野に他分野の専門看護師が必要なのですか?
訪問看護師が自信をもって訪問にいけるよう支援するためです。
在宅医療における訪問看護ステーションはスーパージェネラリスト集団です。訪問看護は、各科ごとに専門ステーションを配置しているわけではなく、病院で例えるならば総合診療科のように多種多様な疾患や障害をお持ちになる患者の看護をします。様々な疾患を抱える患者への看護にあたるため、知識や技術が広く浅いものになりがちです。また、在宅医療を受ける患者の疾患は多岐にわたり、家族や社会背景も複雑です。私たちは看護分野における病態生理や看護論等だけでなく日本の医療の現状や社会制度、福祉的側面からも患者をアセスメントし支援していく必要があります。訪問看護師の知識や技術を確固たるものにし、自信をもって訪問に行けるよう支援するためにはスペシャリストのアドバイスを受ける事が必要不可欠です。そのアドバイスができるスーパーバイザーとして、私たちはそれぞれの専門分野のスペシャリストが必要だと考えます。
専門看護師(Certified Nurse Specialist)とは: 専門看護師制度は「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかること」を目的としています。(日本看護協会)
専門看護師は、専門看護分野において以下の6つの役割を果たします。
- 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
- 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
- 必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
- 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。(倫理調整)
- 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
- 専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究)
専門看護分野とは、変化する看護ニーズに対して、独立した専門分野として知識及び技術に広がりと深さがあると専門看護師制度委員会が認めたものであり、2022年2月現在、特定されている分野は以下の14分野です。2022年7月現在、専門看護師としての登録者数は2901人です。
トータルケアでは、この取り組みの第一人者として埼玉県の訪問看護ステーションでは初となるがん看護専門看護師(CNS)を輩出することができました。今後、各分野の専門看護師の輩出を目指しています。トータルケアは、看護師が安心して患者のもとへ訪問できる体制を強化し、看護ケアの水準向上と地域看護の発展に尽力します。