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訪問看護 トータルケア リカルド 看護スタッフ画像

訪問看護ステーションに助産師がいるのは珍しいように思います。向山さんはどうして訪問看護の道に進まれたのですか?

訪問看護で活躍している友人の話を聞く中で、在宅医療において周産期分野が未開拓であることが分かりました。助産師が在籍している訪問看護ステーションもありますが、多くが産後と新生児ケアに特化していて、医療介入を必要とする妊婦さんの地域での受け皿がないのが現状です。私自身、妊娠時に悪阻がひどく点滴に通っている時期がありました。体力が落ちて通院することそのものがしんどかったので、あの時訪問看護を利用して家で点滴ができたら良かったな、という思いがありました。

ご自身の経験もきっかけになったのですね。

はい。妊娠出産育児は人の営みですから、暮らしの中にあるものなんです。周産期は医療介入が必要になるとすぐに病院へという現状ですが、医療を暮らしの中に入れ込むことで対応できることもあるんじゃないかと。体調も心持ちもコロコロ変わる妊娠期から、体調不良時に自宅で対処できると知る事は、その後に続く育児のかてになると思うのです。

なるほど。訪問看護師になるハードルはありましたか?

男性患者さんの看護をしたことがないなど、自分の看護師経験に偏りがあることに不安はありました。でも、助産師のベース資格は看護師です。産科混合病棟で勤務していた時に、女性であれば診療科を区切らず様々な疾患の方の看護をさせていただきました。看護の場が病院じゃなかったとしても、患者さんの体や病態が大きく変わるわけじゃないだろうと思って…きっと助産師の自分だからこそ出来ることがあるのではないかと思い、訪問看護に飛び込みました。

転職先としてトータルケアを選ばれたのはなぜですか?

トータルケアには以前からお誘いをいただいていました。フルフレックスの勤務体形やフェアな報酬制度に魅力を感じていました。私の場合、訪問看護をやりたくてというよりは、トータルケアで働きたいというほうが転職理由として明確でした。

トータルケアへの転職に迷いはなかったのですね。

職場環境に魅かれつつも、訪問看護ステーションに転職すると、そこにお産がないことがネックで悩んでいました。その思いを素直に話したところ、慣れたら分娩取り扱い施設と掛け持ちすればいいよと言ってもらって、気持ちが決まりました。

トータルケアに転職されて実際のところ、いかがですか?

初めは全て自分で決めるというのに戸惑いました。シフトもそうですし、勤務中の休憩のタイミングとか、とにかく時間の面で戸惑うことが多くありました。病院勤務の頃は決められたシフトや休憩時間に管理されていたんだと痛感しました。患者宅での看護もそうで、ケア内容の大枠は決まっているけれど、その日何をするかはその場次第というのに戸惑いました。これも、看護過程を展開して自分で決めるという事ですね。

自分で決めるということに戸惑いがあったのですね。今はいかがですか?

今は自分で決めるということに対して戸惑うことはなくなりました。時間の面ではフルフレックスの勤務体系のおかげで、学校や保育園がバラバラなこども達の対応に困ることがないのでありがたく思っています。お休みや短時間勤務を設定することに罪悪感もありません。仕事をした分は一分単位でお給料に反映されますし、看護師が足りない日にカバーするといった働きも評価されるシステムは、働く意欲を高めてくれます。時間をコントロール出来ることで、自分の人生を生きている感じというのかな…自分の時間の使い方に責任を持つようになりましたし、すごく自由だなって感じています。

看護の面ではいかがですか?

看護過程の展開を常に意識するようになりました。患者さんの状態はいつも違いますし、その日によってニーズも違う。水曜日だから清拭しますね、じゃないんですよね看護って。
経験したことない手技が必要だったり、その場での判断に迷う時にはすぐに相談しています。分かりません、困っていますって発信することは恥ずかしいことでも悪いことでもないんだって、入職してかなり早い段階で上司の対応から感じることが出来たのは大きいと思います。そんなことも知らないの?できないの?みたいなこと、言われたこと一回も無いんです。トータルケアは誰に相談しても大丈夫という安心感がありますし、相談窓口が明確なので誰に話したらいいんだろう?という迷いが生じないのがいいですね。

「誰に相談しても大丈夫という安心感」、その言葉から職場の人間関係が垣間見えますね。最後に、このページを見てくれている方へメッセージをお願いします。

訪問看護の可能性については様々なところで目にします。その中でも未開拓である周産期分野は伸びしろがかなりあると思います。助産師だからと、周産期に特化していきたくなる気持ちは私にもありました。でも、そこを超えて一歩踏み出すと、「生まれる時から亡くなる時まで、一生を看護する存在」に私たち助産師はなることができます。
妊娠出産、そこから続く育児は全て人の営みであり暮らしの中にあります。暮らしの中にお伺いする看護で、医療の面から地域の妊産婦さんと子育て家庭を支える仲間を求めています。ぜひ一度、お話ししましょう!ご連絡をいただけると嬉しいです。

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