看護師06

訪問看護 トータルケア リカルド 訪問看護師 画像

小島です。私は看護師として訪問に出る傍ら、大学院でCNSを目指して勉強しています。プライベートでは、一児の母でシングルです。

よろしくお願いします。小島さんはどうして訪問看護を始められたのですか?

きっかけは転職を考えていた時に求人情報を目にしたことでした。訪問看護は土日休みや夜勤がないという募集要件を見て、シングルの私には合ってるかなと思いました。トータルケアは24時間365日稼働しているステーションなので、求める勤務条件とは違うのですが、そこはシフトを自在に入れられるシステムがあることで、カバーできると思いました。

ただ、前職の大学病院では産科病棟と外来への配属だったので、自分がどこまでやれるかな、という気持ちはありました。訪問看護は実習以来で、臨床では大人のオムツも交えたことがありませんでしたから。そこで、入職時の研修プログラムがしっかりしているトータルケアを選びました。

入職時の研修プログラムを受けられて、いかがでしたか?

就職前の面接のときに、成人看護の経験がほとんどないことや、訪問看護師への転職に対する不安を正直に話しました。その時に、入職してから学べば問題ないよ、と言ってもらいました。
実際にその言葉の通りで、先輩に同行させていただきながら知識と技術の獲得をすることができました。テクニックだけでなく、訪問してからおじゃましましたまでの全ての関りを見ることができたのは大きかったですね。在宅だからって特別なことがあるわけじゃないと思えました。観察して、看護過程を展開して、ケアをするという看護の基本的なことを、どのお宅でもどの患者さんでも同じようにやるということです。看護を自分で作り上げていく面白さを訪問看護では実感しやすいんじゃないかと思います。私はそれが面白くて、訪問看護にのめりこみました。

看護の面白さを訪問看護の中に見つけ出されたのですね。
働き方の面ではいかがでしょうか?

私が仕事にうち込めたのは、子育て支援に手厚い会社だったからです。私は一児の子を持つシングルです。実家が遠方でサポートを得られず、子どもの預け先にはいつも苦心していました。保育園やファミリーサポートをフル活用してはいましたが、夜間休日など預け先が見つからないことも多いのです。私が仕事と子育ての両立に悩んでいる時に、社長から、お母さんが直接子供の育児をすることも大事だけど、お母さんが働いてお給料をもらうことで子どもを守ることもそれと同じだけ大事なことだから、胸を張って仕事をしてきてくださいね、と声をかけてもらいました。

この子を守れるのは私しかいないと思い、仕事にも前向きに取り組むことができるようになりました。 最近は福利厚生として職員特別価格で子どもを預けられる保育園(※リカルドキッズガーデン)が出来たので、夜間や土日もこどもの預け場所に悩むことなく働くことができています。

トータルケアは働きたいという気持ちがある人にはとことん応えてくれる場所です。体調を崩して訪問に出ることが難しくなってしまった時期がありました。上司から提案されたのは、体調の回復が最優先、そのうえで回復するまで休むか、できる仕事を無理のないペースでやるか、という選択肢でした。私は後者を選び、請求業務に関わるようになりました。請求業務をするようになって、看護師が看護したことがそのまま診療報酬に結びついていることを目で見て感じました。もちろんがん包括や退院支援みたいに連携することで得られる加算があるけど、ベースは自分たちが行った看護がそのまま診療報酬につながっています。訪問看護に医療保険が適応されて、自分が行った看護がきちんと国に評価されているということを診療報酬というカタチで可視化できます。
私はそこにすごくやりがいを感じます。

「働きたい気持ちにとことん応えてくれる場所」という言葉に職場としての安心感を感じます。
訪問以外の業務にもやりがいを見出されたのですね。

もちろん、患者さんとの関りの中で感じるやりがいが一番ですが、それは何というか、やりがいではなくて面白さですね。その人の人生に触れることが面白い。何気ない会話の中にも自分にはない視点を発見できます。たぶん病院にいても同じようなことはあるんだろうけど、患者さんの生活空間で看護をしていると、その人の全てを看ているようなそんな面白さがあります。訪問看護の醍醐味ですね。

トータルケアで実際に働かれてみて、いかがですか?

勤務時間の自由度が高くて、子育て支援が手厚くて、働きたい気持ちにも応えてくれる。トータルケアはとても働きやすい職場だと私は思います。

一方で、訪問看護という業務面では大変なこともあります。トータルケアは24時間365日、どんな患者さんも受け入れて訪問します。訪問件数や訪問する患者さんの状態によって忙しさが左右されるので、訪問がびっちり詰まっている時は本当に大変です。

忙しくなると現場の看護師から不満が出たりします。でも、忙しいということは会社が稼げているか、看護師が少ないかのどちらかなわけで。会社が稼げているならそれは私たちの看護に対する国の評価だし、看護師が足りないなら対策しないと。大変!て感じると辞めてしまう方がいますが、もったいないなと思います。その大変!を攻略していくと大変から楽しいに変わる瞬間があるんですよ。無茶だと思える状況を楽しめるかどうかだと思っています。

そして、人によっては厳しいと感じる部分もあります。それは、看護師である個人に求められるものがはっきりしていることです。会社の理念に看護師の社会的地位向上と、高度専門職として自立していくことが掲げられています。一人一人の看護師もジェネラリストであることが求められます。さらに、私自身は保健師として学んだことを活かし、広く地域を看るように求められています。

それが大学院進学へつながったのでしょうか?

そうですね。もともとは、看護部として地域の放課後デイサービスと連携しており、医療ケア児へのケアやご両親、主治医との連携や生活のコーディネートなどに携わったことがきっかけです。

それまでは、私自身も訪問看護は患者の家に行き看護をするものだと単純に考えていました。しかし、訪問看護ステーションの役割は患者宅に訪問することだけではありません。地域にある放課後デイサービスと連携も役割の一つです。その施設が医療ケア児を積極的に受け入れることができるようになったり、そこに通うお子さんについての相談に乗り、時に行政や福祉サービスにつなげていく等があります。私たちは地域への社会貢献事業の側面を持っています。その地域全体が底上げされていくことを実感しながら働くことができます。これからもそういった場面で看護師が活躍でき、人々のより健やかな生活の実現を図っていきたいと思い、在宅看護専門看護師(CNS)を目指しています。

私が働きながら大学院へ通えるのは、会社の奨学金制度と子育て支援制度のおかげです。

最後に、このページをご覧の方にメッセージをお願いします。

先ほどもお話ししましたが、訪問看護は看護の醍醐味だと思います。自分の行った看護に診療報酬が付くという面でも、やりがいを感じやすいと思います。その上で、トータルケアは看護師という職業にプライドを持って仕事してる人、自分自身を向上させたいと思っている人にはマッチするんじゃないかと思います。

看護師自身もその地域の一員です。その地域のために働いて、自分もそこで暮らしていてハッピーになれるといいですよね。会社も地域もみんなで作っていくものです。やってることは地道なことだけど、その積み重ねの向こう側に大きなものが見えてくると、仕事って楽しくなるんじゃないかと思います。 きっかけは些細な事でいいのです。興味をもってもらえたら、ぜひ一度ご連絡ください!

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