うまくいかずに「看護師向いてないかも」と泣いてしまった編
泣いたのは、真剣に向き合っていた証拠。
「前の人のほうがよかった」と言われ、帰りの車で涙。患者さんの感情は看護師個人に向いているわけではない、という視点まで。
※個人が特定できないように、登場人物や場所、エピソードの一部に改編を加えています。「看」は相談した看護師、「相」は相談ダイヤルの相談員です。
看護師からのこんな相談!
24時間365日、看護師のための相談ダイヤル
看)今日の訪問で、患者さんに強く言われてしまって…。うまく対応できなくて、帰りの車の中で泣いてしまいました。看護師なのに泣くなんて、向いてないのかなって思ってしまって…。
相)まず、今日一日、そのあとの訪問もよく頑張りましたね。患者さんは、どんな反応だったの?
看)「あなたは頼りない」「前の人のほうがよかった」って言われました。頭が真っ白になって、何も返せなくて…。ちゃんとしなきゃって思っていたのに、全然できませんでした。
相)そう言われると、すごく心に刺さるよね。わたしもそうでしたよ。そのとき、患者さんの体調や気持ちはどんな感じでしたか?
看)イライラしている感じでした。でも、だからって自分ができなかったのは変わらないなって。
相)訪問看護師が最初にぶつかる壁って、実はそこでね、「自分が否定された」と感じてしまうこと。でもね、患者さんが出している感情は、必ずしも“看護師個人”に向いているわけじゃないんですよ。
看)…そうなんですか。
相)病気への不安、体のつらさ、思い通りにならない日々の患者さんの状態をアセスメントしてみてください。きっと、すごくつらい日々を送っているよね。
相)その気持ちが、たまたま一番近くにいる看護師に向いてしまうこともあります。だから、看護師としてやることは「受け止める」ことだけ。怒っていることも、うまくいかなかったことも、全部を自分の責任にしなくて大丈夫。
看)そうですよね。なんか、すごい否定された気持ちになりました。でも、泣いてしまったのはやっぱりダメですよね。
相)泣いたのは、それだけ真剣に向き合っていた証拠ですよ。誰でも最初は心が揺れるし、こうやって悲しかった、苦しかったと表出していることがすごく大事。そして、今日の出来事をこうして振り返ろうとしていること。
看)たしかに…話してみたら、少し冷静に考えられてきました。次は、もう少し落ち着いて患者さんの背景も見てみたいです。これが、看護のアセスメントですね!
相)その通り、看護過程を展開するときに、客観性が大事ですよね。そして、もしまたつらくなったら、すぐ電話してね。相談ダイヤルは、そういうときのためにあるんですよ。
看)泣いたことばかり気にしていましたけど、少し前を向けそうです。
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