「思考の深まり」と「視点の広がり」。リーダーになって変わったこと
言葉の奥にある、本当の意図を紐解く。
トータルケア入間のステーションリーダー。コーチングを通じた内省の習慣化で、患者さんとの対話と、自分の立ち位置の捉え方がどう変わったかを綴った手記です。
- 名前
- 後藤 寛裕(Hiroyasu Goto)
- 所属
- トータルケア入間 ステーションリーダー
手記
ステーションリーダー/トータルケア入間
コーチングで生まれた、二つの変化
ステーションリーダーという役割を担い、コーチングを受け始めたことで、私の中に変化が生まれました。それは、「思考の深まり」と「視点の広がり」です。
日々の業務に追われ、目の前のタスクをこなすことで精一杯だった私が、コーチングを通じた内省の習慣化によって、物事の捉え方や見えている景色が全く違うものへと変わっていきました。
まず私に訪れた変化は、現場での患者様との関わりにおける「思考の深まり」です。コーチングを受けてから、私は日常的に内省を繰り返すようになりました。すると、今までは漠然と通り過ぎていた疑問や、表面的な事象の奥に潜む「本当の問題点」に気づけるようになってきたのです。特に大きく変わったのは、相手が発する「言葉の定義」や「人によって異なる基準」に注意深く耳を傾けるようになったことでした。
「迷惑」という言葉の奥にあるもの
たとえば、ある患者様との対話でのことです。その方は、「家族に迷惑を掛けたくないので施設を希望しているが、本当はなるべく家で過ごせたらいいな」とおっしゃいました。
以前の私であれば、「ご自宅で過ごしたい気持ちはわかるけれど、ご家族に負担をかけたくないのなら難しいのかな。どうすればいいのだろう」と、ただ心の中でモヤモヤするだけで終わっていたかもしれません。相手の言う「迷惑」という言葉を、そのまま表面的な意味で受け取っていたからです。
しかし、言葉の定義を意識するようになった私は、「この方にとって、具体的に何をご家族にさせることを『迷惑』だと感じているのだろうか?」と思考を一段深め、問いかけました。すると、「下の世話だけは家族にさせたくない」「お風呂など力が必要な仕事は娘には大変だからね」と、漠然とした「迷惑」の正体が具体的な不安であることを聞き出すことができました。
それはどちらも、訪問サービスを利用することで十分に代替可能なことでした。ご本人にその情報を提供したところ、「施設に行かなくても、そうやって家族に迷惑をかけない方法もあるんだね」と、パッと表情を明るくしてお話しくださったのです。
言葉の奥にある本当の意図を紐解き、患者様が心から望む「在宅での生活」を叶える道筋を見つけられた瞬間でした。
「個人」から「リーダー」、そして「会社の一員」へ
現場での対話の質が変わっていくのと同時に、私自身の「立ち位置」に対する視点も大きく広がっていきました。「個人」の訪問看護師としての視点から、「メンバー」「リーダー」、そして「会社の一員」へと視座を高くすることで、これまで見えていなかった課題が見えるようになったのです。
以前は自分自身の業務で手一杯で、他のメンバーのことや会社の方向性にまで深く目を向ける余裕はありませんでした。しかし、リーダーとして、そして会社の一員としての視点に立ったとき、「ステーションとしてどうあるべきか」「どうすればスタッフ一人ひとりが主体性を持ち、活き活きと働ける環境を作れるだろうか」と、組織全体の未来について深く考え抜くようになりました。現場の看護だけでなく、スタッフが輝ける土台を作ることこそが、今の私の重要な役割だと気づいたのです。
トータルケアだからこそ叶えられるニーズ
また、現在は地域連携に力を入れています。ケアマネジャーやヘルパー、医師など多様な多職種の方々と関わる中で、「社会の一員」としての新たな気づきを得ました。それは、様々な職種がそれぞれの専門性を活かして連携し、地域を支える中で、「トータルケアだからこそ叶えられるニーズ」が確実に存在するということです。
自分の役割とステーションの使命が明確になった今、「私にできることを全力でやり抜こう」と決意を新たにしています。私自身がリーダーとして成長を続けながら、スタッフ一人ひとりが主体的に輝き、質の高いケアを通じて地域や会社に貢献し続ける。
そんな理想のステーションを、仲間と共に創り上げていきたいと考えています。
コーチング研修について
まず、自分自身と向き合うところから
この手記に出てくるコーチングは、小手指・入間・ふじみ野・津田沼・練馬の直営ステーションが研修システムとして取り入れているものです。自己理解から他者理解、コミュニケーションへと学びを進めます。
言葉の奥にある本当の意図まで、一緒に考える職場を探しているあなたへ
働き方のこと、研修のこと、独り立ちまでの流れのこと。気になることは、カジュアル面談で何でもご質問ください。履歴書は不要。対面・WEB・電話・LINEから選べます。