訪問看護でキャリアを積みたい方へ

現場のプロフェッショナルから、育てる側へ。

トータルケアの「キャリア」は、肩書きが上がることではありません。訪問看護の現場で力をつけ、ステーションや全国の拠点を支え、やがて次の看護師を育てる側に回る。その役割の広がりのことです。

利用者の自宅で向き合う看護師、ステーションで話し合うチーム、次の看護師に教える場面のイラスト

最終更新: 。研究の引用には出典と時点を添えています。

トータルケアのキャリアは、3つの段階

現場で力をつけ、拠点を支え、人を育てる

図: トータルケアのキャリアは3つの段階。1 訪問看護の現場のプロフェッショナルになる、2 ステーションリーダー・本部看護師として拠点を支える、3 次の看護師を育てる側に回る。キャリアは肩書きだけでなく役割の広がり。順番・時期は人それぞれ。各段階の説明文は下の本文と同じ
  • 利用者の自宅で、看護師がひとりで話を聞くイラスト

    1 訪問看護の現場のプロフェッショナルになる

    運転免許方式の同行訪問で独り立ちし、24時間365日の定期訪問で「いま、帰りたい」を叶える看護を身につけます。制度を正しく守り、根拠に基づいて判断する。ここがすべての土台です。

  • ステーションで看護師同士が拠点の支援について話し合うイラスト

    2 ステーションリーダー・本部看護師として拠点を支える

    ステーション全体を見て、スタッフが安心して働ける環境をつくる。本部看護師は、直営5ステーションでの育成に加え、新しいステーションの立ち上げと支援のために全国の拠点を回ります。

  • 経験を共有し、次の看護師の学びを支えるイラスト

    3 次の看護師を育てる側に回る

    同行訪問の指導、研修、看護相談ダイヤル。伸びる看護師の原石を見つけて磨き、自分の看護を言葉にして次の人に渡す。トータルケアが「キャリア」と呼ぶのは、この役割です。

順番は人それぞれです。現場を深め続ける人も、早い段階でリーダーに挑戦する人もいます。共通しているのは、どの段階でも「育てる側」を視野に入れていることです。本部看護師の仕事は 本部看護師というキャリア に、現場からリーダーへ進んだ看護師の話は 看護師たちのストーリー「キャリアを深める」 にあります。

わたしたちが一緒に働きたい人

いま完成している人ではなく、これから伸びる人

トータルケアが探しているのは、すでに高い成果を出している人、ではありません。これから経験と指導を受けて、トータルケアの価値観を身につけ、訪問看護の現場のプロフェッショナルになり、やがて育てる側に回る。そういう人を、わたしたちは育てたいと思っています。

  • 価値観を身につけていく人

    「断らない」「制度を正しく守る」「看護師の時間の価値を上げる」。トータルケアの 3つの看護のチカラ を、知識としてではなく、毎日の訪問の中で自分のものにしていける人。

  • さまざまなことに挑戦できる人

    新しい拠点の立ち上げ、研修の講師、リーダー、地域の交流会の企画。「やったことがない」を理由に止まらず、一歩を出せる人。

  • 自分の現在地を知ろうとする人

    いまの自分の力を、少し高めに見積もっていないか。それに気づけること自体が、成長の第一歩です(次の節で説明します)。

ですから、これまでの経歴をどう評価するかより、これからどこまで伸びるかを、一緒に見たいと思っています。これまでの実績を評価されることを第一に望む方より、これからの伸びしろを一緒に見たい方に向いている職場です。

自分の現在地を知る ― ダニング=クルーガー効果

学ぶほど、自分の力が見えるようになる

心理学に「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる研究があります。1999年、コーネル大学の Kruger と Dunning は、ユーモア・文法・論理のテストで、成績が下位の人ほど自分の力を高く見積もる傾向を報告しました。下位25%の人たちの成績は平均で12パーセンタイル(下から12%)でしたが、自己評価は62パーセンタイルでした。

この研究で大切なのは、そのあとの部分です。参加者のスキルを高めると、自分の力の限界に気づけるようになった。つまり、自分の現在地を正しく見る力は、学ぶことで育つ、ということです。

訪問看護は、一人で患者さんのお宅に伺う仕事です。病院のように、隣で先輩が見ているわけではありません。だから、自分の評価は上振れしやすい。これは誰にでも起きることで、責められることではありません。トータルケアはそれを前提に、仕組みで現在地を見えるようにしています。

図: 学びながら、現在地を確かめる。1 実践する(訪問で経験を重ねる)→ 2 振り返る(できたこと・迷ったことを言葉に)→ 3 確認・相談する(先輩や本部と確かめる)→ 4 次の一歩を決める(学ぶこと・試すことを具体的に)→ 1 に戻る

「いまの自分は、少し上振れしているかもしれない」。そう気づけた人から、伸びていきます。わたしたちは、その気づきを責めるのではなく、次の一歩に変える場所でありたいと思っています。

引用した研究(出典・時点つき)
項目(主張)内容・数値出典時点
成績が下位の人ほど、自分を高く見積もるユーモア・文法・論理のテストで下位25%だった参加者の成績は12パーセンタイル。自己評価は62パーセンタイルKruger J, Dunning D. "Unskilled and unaware of it." Journal of Personality and Social Psychology 77(6): 1121-11341999年12月
スキルを高めると、自分の限界に気づけるようになる参加者のスキルを向上させる(メタ認知の力を高める)と、自分の能力の限界を認識できるようになった(同論文・第4研究)同上1999年12月

この効果の大きさについては、統計的な見え方ではないかという指摘もあり、研究者の間で議論が続いています。このページで大切にしているのは数字そのものより、「学ぶほど、自分の現在地が見えるようになる」という方向です。

育てる仕組みは、すでにあります

研修はすべて有給。学び直しから、育てる側へ

トータルケアの研修と指導のテーマは「学び直し(Relearn)」。研修はすべて有給です。現場のプロフェッショナルになるまでを、6つの仕組みが支えます。くわしくは トータルケアの育成支援 をご覧ください。

  • 独自テキスト『How to 訪問看護』

    知識の土台をつくる。訪問看護を学び直すための、トータルケア独自のテキストです。 詳しく見る

  • 運転免許方式の同行訪問

    実践を確かめる。見て、やって、確かめる学びを、振り返りにつなげます。 詳しく見る

  • キャリアラダー

    経験を言葉にする。「ここまで来た」と「まだここは」を見える化します。 詳しく見る

  • クローバー研修

    学びを重ねる。制度も、倫理も、看護過程も、現場で使える知識にします。 詳しく見る

  • 看護相談ダイヤル

    迷ったその場で聞く。24時間365日、本部の看護師に相談できます。 詳しく見る

  • 伴走型コーチング BOAT

    自分の方向を考える。「いま、何をしたいのか」を対話で見つけます。 詳しく見る

学ぶ場面と6つの仕組みの対応表を見る
表: 学ぶ場面に合わせた6つの支え。知識の土台をつくる=独自テキスト How to 訪問看護/実践を確かめる=運転免許方式の同行訪問/経験を言葉にする=キャリアラダー/学びを重ねる=クローバー研修/迷ったその場で聞く=看護相談ダイヤル(24時間365日)/自分の方向を考える=伴走型コーチング BOAT。研修はすべて有給

育てる側に回ることは、給与の面でも意味があります。看護師の1時間の価値を引き上げ、地域との関係をつくることが、そのまま給与水準につながる仕組みだからです。トータルケアの給与水準が高い理由 の理由3と理由5に書いています。

そして、育てる側に立つ道のひとつが本部看護師です。直営5ステーション(小手指・ふじみ野・入間・練馬・津田沼)での育成と、新しいステーションの立ち上げ支援のために全国の拠点を回ります。本部看護師というキャリア

いまの経歴より、これからの話をしましょう

どの段階から始めるか、どこまで行きたいか。カジュアル面談で、あなたの現在地と次の一歩を一緒に考えます。履歴書は不要。対面・WEB・電話・LINEから選べます。